BYD、ブラジルでリチウム鉱山資産を検討か

10月13日のブルームバーグ情報によれば、BYDは原材料供給の絞り込みとアジア以外での電気自動車生産の拡大を目指し、ブラジルでのリチウム鉱山資産の取得を検討しています。

BYDのグローバル事業副総裁の李柯氏によれば、BYDはブラジルのリチウム鉱山資産を購入する計画を進め、自社の電気自動車生産に必要な原材料供給を確保しようとしています。この計画により、BYDのブラジルの新しい電気自動車工場にリン酸リチウムとリン酸鉄を加工する装置を組み込むことが可能になります。これはBYDが世界の電気自動車産業の配置拡大と持続可能な競争力の確保に向けた深い考慮を示しています。

BYDは今年7月初旬、ブラジルのバイア州政府と共同で、カマサリ市に3つの工場から成る大規模な生産拠点複合体を設立する計画を発表し、総投資額は30億レアル(約43.4億元に相当)に達する予定です。これにより、BYDはグローバル展開を一層推進します。

BYDのブラジル生産拠点複合体には、電動バスとトラックの車台を生産する工場、新エネルギー乗用車の完成車生産工場、リン酸鉄リチウム電池材料に特化した加工工場の3つの工場が含まれています。新エネルギー乗用車の完成車生産ラインは、EVとプラグインハイブリッド車をカバーし、年産能力は15万台に達する計画です。

電動化の進展に伴い、電気自動車用の資源を確保したいBYDにとって、ラテンアメリカは投資のホットスポットとなっています。

BYDのリチウム鉱山資産購入計画は、電気自動車業界全体で電気自動車の原材料に対する需要が高まっていることを反映しています。急速に発展する電気自動車市場に伴い、リチウム、ニッケル、コバルトなどの重要な原材料に対する需要も増加しています。

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