Xpeng、フォルクスワーゲンとの提携の具体化と技術サービス収益期待

10月12日、新興自動車メーカーXpengのCEOである何小鵬氏はSNSの「Weibo」で、フォルクスワーゲングループとの協力強化について進展を紹介しました。何氏は9月末にフォルクスワーゲングループのウルフバーグ本社を訪問し、Oliver Blume CEO、Ralf Brandstaetter CEO、Stefan Mecha CEOと会談し、共同開発モデルの推進が進展していることを明らかにしました。

何氏は、双方の技術チームが共通の目標に向けて全力を尽くし、共同でコスト削減の機会を追求していることを強調したほか、今後数年間の電動化とスマート化技術に関する協力プランも進行中で、技術面での長期的な協力がより具体化していると述べました。

何氏はまた、フォルクスワーゲングループの製品設計、大規模製造、国際化における経験を学んだことを述べ、提携が相互の学びと成長に寄与していることを強調しました。

今年7月末、フォルクスワーゲングループはXpengに7億ドルの増資を行い、Xpengの株式約4.99%を取得し、さらに2026年に中国市場でフォルクスワーゲンブランドの電動モデル2種を発売する計画です。

提携の初期段階では、中国の中型車市場向けにフォルクスワーゲンブランドの電動モデル2モデルを共同開発する計画で、2026年の市場投入を目指しています。

両社の提携車種について、フォルクスワーゲンはXpeng G9のプラットフォームをベースに、ハードウェアからソフトウェアまで、2種類のBクラスSUVを開発します。Xpengはプラットフォームと技術を提供し、フォルクスワーゲンは工学の研究開発と設計、そして製造をする予定です。

中国の完成車メーカーにはフルスタックで自社で技術を開発しているメーカーが少ないが、Xpengはその1つです。Xpengは、フォルクスワーゲンと提携ができたのは、自社の技術が高く評価されているからだと自負しています。Xpeng側は、技術をサービスとして他社に提供するビジネスを計画しており、今回は、その目標が着地していると表明しました。2024年から同社の技術をサービスとして収益をもたらす目標にとって重要なターニングポイントになり、資本市場では、技術サービスの収入がXpengの評価額に大きく影響すると期待されています。

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