長安汽車、HiPhi(高合汽車)の買収に意欲!HiPhiが接触認める

 ネット上では最近、事実上倒産したハイエンドEVメーカーのHiPhi(高合汽車)の丁磊CEOが国有メーカーの長安汽車を訪れ、長安汽車の朱華栄会長と面会したことを示す写真が出回りました。また、長安汽車がHiPhiの株式51%を取得する可能性があるとの噂もあります。

 HiPhiは、長安汽車による買収の観測について、長安汽車を訪問し、双方のトップが友好的な意思疎通を行ったと認めましたが、具体的な話の内容については明らかにしませんでした。

 HiPhiの丁磊CEOは2月26日、一部のHiPhi社員およびHiPhiのユーザーと行った会見で、「HiPhiが立ち直るまでの時間はせいぜい3カ月しかない。外部の多くの企業がHiPhiに興味を持ち、買収や投資の意向を持っています。積極的に獲得していく」と紹介したうえ、「それでも助からなければ、それも運命とあきらめるしかない」と述べていました。

 HiPhiは過去1年、資金繰りに苦しんでおり、サプライヤーがHiPhiの上海本社に製品代金を請求しに行ったとのニュースが相次いで伝えられていました。あるHiPhi社員によると、過去1年はサプライヤーへの支払いが遅れていたとのことです。

 HiPhiは、ユーザーのサービス運営、車両の販売後の維持などの関連業務を最優先事項として全力を尽くして提供すると表明しました。しかし、HiPhiの充電ステーションや充電スタンドの設置、アプリ側の充電機能(無料充電サービスを含む)は運営を一時停止しており、再開の見通しは立っていません。

 HiPhiの親会社である華人運通(Human Horizons)は2017年に設立され、創業者は長年の自動車業界の経験を持つ丁磊氏です。丁磊氏はこれまで上海フォルクスワーゲン、上海GM、上海汽車集団などを歴任し、政府勤務の経験も持っています。丁磊氏は華人運通を創業する前、賈躍亭氏が中国で創業した楽視汽車(米ファラデー・フューチャー「FF」の前身)に参画し、共同創業者を務めていました。

 HiPhiの最初のモデルはデザイン的に米ファラデー・フューチャー「FF」のFF91と類似点があり、HiPhiが資金難に陥った後、賈躍亭氏はSNS上でHiPhiを「業界の恥」と批判しました。

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