長城汽車、勝手な車載チップすり替えに波紋

「経済日報」によると、上海市長寧区に住むある消費者が最近、地場メーカー長城汽車傘下の新エネ車ブランドORA(欧拉) の小型EV好猫 (Good Cat)を購入したところ、搭載されているのは旧型インテル4コアチップで、これまでメーカーが公表していたクアルコム8コアチップと一致しないことに気づき、大きな波紋を呼んでいる。

同じ車載チップでありながら、両者は価格差があるだけでなく、性能にも大きな差がある。長城汽車が宣伝で言及しているクアルコムの8155P 8コアチップは、2021年に量産が始まった新型であるが、インテルのA3940クアッドコアチップは、5年前に発表された旧型製品である。前者は価格で後者の2倍、計算力で後者の10倍である。さらに後者を搭載した車載システムは、アップルが開発したCarPlay(車載ユニットでアプリの操作や表示を行える規格)に対応せず、性能も劣る。

車載チップすり替えの苦情に対して、長城汽車は4回の対応をしたが、誠意が感じられたいと批判され、その後、長城汽車は消費者に謝罪し、補償案を出した。しかし、消費者は「絵に描いた餅に過ぎない」と長城汽車への不満が収まっていない。

データによると、今年1-11カ月のORA好猫の累計販売台数は4.02万台に達した。ユーザーが法的手段をとって、訴訟や調停を起こして、勝利すれば、長城汽車は巨額の賠償金を支払うことになるだけではなく、ブランドイメージにも大きなダメージを与えかねない。

今回の車載チップすり替え事件は、最終的に虚偽宣伝と断定されるかどうかは、関連機関の認定を待たなければならないが、自動車メーカーに警鐘を鳴らしている。


参考記事:https://finance.sina.com.cn/review/jcgc/2021-12-17/doc-ikyakumx4632337.shtml

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