BYD、百度の自動運転技術提携断念、自社独自技術の開発に移行か

 最新の業界内部情報によると、中国の自動車メーカーBYDは、同社の電気自動車に百度の自動運転技術を組み込む契約を放棄し、代わりにBYD内部でスマートカーシステムの開発を進めていることが明らかになりました。

 BYDは2022年3月に、百度のナビゲーションや自動駐車などの技術を活用する契約に合意していました。当初、この契約は、自動運転技術の研究開発・改善に焦点を当てる百度の自動運転部門「Apollo」にとって重要な成果とされていました。

 BYDが百度との自動運転技術提携を放棄した理由について、一部の情報筋は、BYDが自動運転技術の商業化展開がまだ先の話と評価したためだと推察しています。

 一方で、BYDは百度の自動運転協力プロジェクトから撤退する一方で、自社内の自動運転研究開発チームを強化しています。BYDの李柯執行副総裁によれば、最近ではすでに4000人から5000人のソフトウェアエンジニアを採用しており、またBYDの自動運転関連の専門家を大学からも採用する計画が進行中です。

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