工業情報化省幹部の摘発で、BYDの常圧タンク使用に違法性疑惑が浮上

6月12日に、工業情報化省の装備発展センター製品審査処処長の姚勇氏には、重大な法律違反の疑いが浮上し、現在関連部門が調査中だと報じられました。姚氏は製品審査処の長であり、自動車メーカーの国家標準報告書や排出ガス報告書の審査を担当していました。姚氏が所属していた製品審査処は、自動車メーカーの国家標準報告書や自動車排出ガス報告書を審査する部門でした。最近この事件は急速に自動車業界関係者やユーザーの間で広く議論されています。

姚勇氏の具体的な法律違反の詳細は現在調査中ですが、ネット上では長城汽車のBYDに対する告発との関連性が疑われています。

これ以前に、長城汽車はBYDのプラグインハイブリッド車種の秦PLUS DM-iと宋PLUS DM-iが「常圧タンク」を使用しており、車両全体の蒸発汚染物質の排出が基準を満たしていない疑いがあるとして、生態環境省、国家市場監督管理総局、工業情報化省に通報しました。

自動車メーカーが新製品を市場に投入する際には、国内の自動車認証プロセスを通過する必要があります。このプロセスは、工業情報化省、市場監督管理総局、生態環境省の三つの部門による認証を受けることを意味します。

特に工業情報化省の公告に新車が順調に掲載されるためには、排出ガス審査が欠かせない重要なステップとなります。姚勇氏が所属する製品審査処は、自動車メーカーの国家標準報告書を審査し、自動車の排出ガス報告書の審査を担当しています。したがって、BYDの2つの対象車種が市場に順調に投入され、登録可能にするためには、姚勇氏の所で審査に合格し、「合格証明」を取得する必要があります。

ガソリンエンジンを搭載したプラグインハイブリッド車の排出規制に関して、国内では高圧タンクの使用が必須と明確に規定されていません。ただし、最も厳しい「国6b」基準では、高圧タンクが業界の最適解とされています。BYDは独自の特許技術と常圧タンクの使用により、この規制を回避してきました。ただし、この手法はコンプライアンス上適切だったのかについては、議論が巻き起こっています。

一方、姚勇氏に対する調査と長城のBYDに対する告発との関連性の議論について、BYDは6月16日に関連性を証明する証拠がなく、BYDのブランドイメージを傷つけていると反論したと報じられました。

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