米EVベンチャーのフィスカー(Fisker)、中国に進出、上海に初の納車センター建設へ

米電気自動車スタートアップ、フィスカー(Fisker)はこのほど、2023年に上海で初の納品センターを開設し、2024年第1四半期に同社のFiskerオーシャンSUVの納車を開始する計画を発表しました。

2016年に設立されたフィスカー社は、ロサンゼルスを拠点に環境に優しいパーソナルカーの設計・開発に取り組んでおり、最初のモデルであるオーシャンは2022年に量産を開始しました。

フィスカーが、テスラの中国市場での成功を複製しようとしているのは間違いありません。テスラが2012年に中国に進出して以来、大きな成果を上げています。報道によると、フィスカーも中国での自動車生産を計画しており、創業者兼最高経営責任者のヘンリク・フィスカー氏は「来年にも中国での生産を開始できると期待しており、生産能力は7.5万台を見込んでいます」と述べました。

6月上旬、フィスカー(Henrik Fisker)氏と同社幹部の一行が上海を訪問し、地元政府系開発業者の臨港集団と今後の協力展開について懇談・交流を行いました。

ただし、現在の中国の新エネルギー車市場は、テスラが進出した時期とは大きく変化しています。多くの自動車メーカーが市場に参入し、競争が激化しています。今後、フィスカーにとっての競争相手は、テスラやLucidといった米国系メーカーだけでなく、他の外資系メーカーや、BYDやAION、吉利などの地場メーカー、さらにNETA、Xpengなどの新興メーカーからも挟み撃ちを受けることになるでしょう。

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