電動化戦略加速化、VWはバッテリーサプライヤーの国軒高科に11億ユーロ投資

 国軒高科(Guoxuan High-Tech Co.,Ltd.)は5月28日、フォルクスワーゲン(中国)投資有限公司(以下はVW中国)と「国軒高科のA株非公開発行の条件付株式引受及び戦略的提携協定」を締結したと発表した。 協定によると、国軒高科はVWから非公開株式発行による資金調達を行い、発行数は発行前の同社の株式総数の30%を超えない。VW中国は一部の株式の議決権を放弃しており、元筆頭株主の李縝氏は依然会社の実質的な支配株主となる。

 協定によると、VW中国は約11億ユーロを投資し、国軒高科の株式26.47%を取得する。

 発表によると、今回の非公開発行と株式譲渡が完了すると、VW中国は国軒高科の筆頭株主となる、一方、李縝氏及びその共同保有者の持株比率は18.2%で、会社の第二位株主になる。ただし、今回の取引が完了した後も、李縝氏及びその共同保有者は会社の実質的支配株主だ。

 電動化への転換計画によると、VWは2030年までに75車種の電気自動車を生産し、世界で2600万台の電気自動車を生産する。アジア市場だけでも、2025年からVWのバッテリー需要が年間150GWhに増えるなど、バッテリー供給の確保を急いでいる。

 国軒高科は2019年のリチウム電池搭載台数は3.24Gwhで、中国国内でCATL,BYDに次ぎ3位にランクインし、現在の年間生産能力は16Gwhで、VWの短期的な需要をほぼ満たすことができる。また、国軒高科は地場メーカーの江淮汽車とVWが設立した新エネ車合弁会社の江淮VWと同じく安徽省合肥市に立地しており、江淮VWを通じて、VWと国軒高科の提携がよりスムーズになる。


参考記事:https://www.d1ev.com/news/qiye/117225 

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