2023年、中国自動車市場が歴史的な3000万台突破、新エネルギー車がけん引する成長

1月11日、CAAM(中国汽車工業協会)が発表したデータによれば、2023年、中国の自動車生産・販売(卸売ベース)台数が初めてともに3000万台を突破し、過去最高を記録しました。具体的な生産・販売台数はそれぞれ前年同期比11.6%増の3016.1万台と12%増の3009.4万台でした。前年と比べると、生産台数の伸び率は8.2ポイント上昇し、卸売台数の伸び率も9.9ポイント上昇しました。

乗用車の生産・販売は好調な成長を続け、通年の累計販売台数は前年同期比10.6%増の2606.3万台となり、市場の成長を寄与しました。また、商用車市場も回復し、生産・販売台数は400万台の水準に戻り、具体的な販売台数は403.1万台で、前年同期比22.1%増となりました。

近年、中国の新エネルギー車は急速に発展し、すでに9年連続で世界1位の座にあります。2023年、政策支援と市場けん引の二重の作用の下で、新エネルギー車の生産・販売はそれぞれ前年同期比35.8%増の958.7万台、同37.9%増の949.5万台を達成し、市場シェアは前年同期を5.9ポイント上回る31.6%に達しました。

うち、新エネルギー商用車の生産・販売は商用車の11.5%と11.1%を占め、新エネ乗用車の生産・販売は乗用車の34.9%と34.7%を占めました。

新エネルギー車産業チェーンの持続的な高成長は、中国の自動車市場の回復をけん引する推力となりました。

実際、中国の自動車生産・販売台数は2017年にすでに2902万台と2888万台のピークに達しており、比較すると、2023年のデータの増加はそれほど大幅ではありません。しかし、2017年と比較すると中身の変化が見られます。2017年、中国の新エネルギー車の生産・販売台数はいずれも80万台に満たなかったが、2023年にはこの数字が958.7万台と949.5万台に跳ね上がりました。これは新エネルギー車が消費者に認められていることを反映している一方で、中国の自動車産業が10年前に比べてEVシフトへの加速を浮き彫りにしています。

輸出については、2023年の中国の自動車輸出が前年比58%増の491万台となり、世界一の自動車輸出国になりました。ただし、これは、現地生産を広く展開している日米欧韓の自動車メーカーとは異なり、中国の自動車メーカーが海外で現地生産を展開しているのはごく一部です。また、中国の海外市場の一部は販売台数が数千台にとどまっており、ガソリン車は低価格のエントリークラスが中心だったなど、本国からの輸出台数では一位に躍進したものの、本当の意味でのグローバル自動車メーカーは中国にはまだ生まれていない状況です。

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