2月の乗用車販売台数は前年同月比80%減と過去最大の落ち込みになる見込み

4日、CPCA(乗用車市場情報連席会)が発表した2月の乗用車市場販売実績見込みによると、2月の小売販売台数は前年同月比80%減、1-2月の累計販売台数は41%減となり、いずれも過去20年で最大の落ち込みとなった。CPCAは、これは旧正月要因(昨年の旧正月との期間ズレによる季節要因)と新型コロナウイルス感染拡大のダブルパンチの影響によるものとの見方を示した。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、各地で稼働しているディーラーは2月の最初の3週間に疎らな状態で、1日当りの販売はそれぞれ811台、4100台、5411台にとどまった。4週目からディーラーの稼働率が大幅に増加し、新車発売が徐々に再開し、ユーザーの来店数も成約数も少しずつ増えて、4週目の1日当たりの販売台数は1万6000台に回復したが、前年同期の水準に比べて依然として63%の減少幅を記録している。

販売台数の大幅な後退とともに、乗用車のディーラーの在庫指数も上昇している。

CADA(中国自動車流通協会)が発表した「中国自動車ディーラー在庫指数調査」によると、2月の中国自動車ディーラー在庫指数は81.2%で、前月比29.5ポイントも上昇し、前年同月比27.7ポイント上昇し、適正在庫水準判断の分岐点である50%をはるかに上回った。

CADA乗用車ディーラー在庫指数

ディーラーは3月の自動車市場の評価について、47.0%のディーラーが3月は市場需要が増加するとみており、43.1%が3月は減少するとみているほか、9.9%のディーラーは2月並みになると予想している。

各地の政府は、自動車市場の落ち込みを防ぐ方策を検討している。メディアの報道によると、国の関連部門も新エネルギー自動車産業に関する支援策の検討を急いでいる模様。

<補足>

3月9日に、CPCAは2月実績を発表した。これによると、2月の全国乗用車市場の販売台数は前年同月比78.5%減の25万2000台、1-2月の累計は前年同期比41.0%減少した。新型コロナウイルス感染拡大の影響は旧正月の季節影響よりはるかに大きい。


参考記事:http://www.cpcaauto.com/newslist.asp?types=csjd&id=10516http://www.cada.cn/Data/info_85_7169.html

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