Apolloの自動運転タクシーが市民に初公開、百度のRobotaxiが加速帯へ

米フェニックスとカリフォルニア州がRobotaxiサービスを市民に公開し、自動運転タクシーの試験運営時代に入ってから、長沙市も中国初の市民に開放された自動運転タクシーの試験運営都市となった。

百度の第1陣のRobotaxi車列が26日、長沙市の開放道路自動運転モデル区で試験運営を開始した。注目すべきは、中国初の一般市民向けRobotaxiの試験運営だ。

イベント当日、長沙名誉市民は中国初の百度Robotaxiパイロットユーザーとして自動運転初体験を行った。同時に百度は一般市民にパイロットユーザー予約システムを開放することも発表しており、一般市民はApollo公式サイトにログインしてパイロットユーザーとして申請することができ、試乗もできる。

百度にとっての長沙市は、Waymoにとってのフェニックスだ。百度Apolloは長沙市で商業化運営を会社したことは、Robotaxiがデモから市民へのサービス応用に向かっていることを意味している。この過程で百度は自動運転タクシーの試験運営の先駆者となり、そのRobotaxi発展も加速地帯に入る。

では、百度のRobotaxiが公開道路での自動運転のパフォーマンスは一体どうなっているのだろうか。

試乗した15分間、記者が観察したところ、百度Robotaxiは道路状況に応じてスムーズに車線変更ができ、車線変更前に車内の前後部に設置されたモニターに車両が左に車線変更しようとしていることが示された。このほか、至近距離での追い越しや歩行者に対しても百度Robotaxiが減速しながら丁寧に待避した。

 

乗客は車内のディスプレーにリアルタイムで表示される歩行者、車、自転車、バイク、カラーコーンなども見ることができる。

さらに注目すべき点は、百度Robotaxiが道路側からの情報と連携し、いわゆる「路車協調」が実現できることだ。

例えば、自動運転の状況を監視する3つモニターでは、センサー視程内の車と人しか確認できず、視程外の盲点については感知できない。一方、道路側のセンサーユニットとエッジコンピューティングにより、Robotaxiの視程外の車両情報、信号読秒数、前方道路工事、前車停泊状況などの情報がフィードバックされ、Robotaxiの視野を広げている。

長沙開放道路自動運転モデル区は、長沙市人工知能科学技術シティ、梅渓湖、洋湖、大王山、ハイテク区などエリアをカバーし、全長は135キロメートル、面積は70平方キロメートルに達し、現在、中国で道路距離が最も長く、面積が最も広く、カバーされる運転シーンが最も複雑で、路車協調インフラが最も整備されている自動運転モデル区となっている。

2019年末までに、長沙市でのApollo Robotaxiの試験運営距離は50キロメートル前後にとどまるも、20年上半期までに、試験運営距離は、現在開放されている135キロメートルに延長する計画だ。


参考記事:https://www.leiphone.com/news/201909/tkbqoXSe5GSGeS0P.html

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