ロボトラックスタートアップ企業のTuSimple、社内抗争で株価暴落、従業員半分解雇へ

前回の記事で、ロボトラックスタートアップ企業のTuSimple社の取締役会は、CEOの侯暁迪氏を解任したとともに、第三者に不適切な資金提供や技術移転を行ったかどうかについてFBIとSECからの捜査を受けたことを紹介したが、最近同社は新たな局面を迎えた。

報道によると、侯暁迪氏は失脚後、TuSimple共同創業者の陳黙氏の協力を得て11月に取締役会を解散し、後任のCEO兼総裁のErsin Yumer氏を解任し、侯暁迪氏は同社CEOと同社たった一人の役員に再就任した。

侯氏は同社トップの座に返り咲いたが、最近、自動運転への資本市場の関心が下がっており、社内抗争に陥っているTuSimpleに対する投資家の評価が厳しいものになっている。

自動運転トラックシステムの構築やテストの事業規模を縮小したことを受け、TuSimpleは、12月後半から従業員の少なくとも現在の従業員1400人のうち、半分を占める700人超を解雇するという。大量解雇の報道を受け、同社の株価が急落して、今時価総額は僅か3.47億ドルとなり、最盛期の150億ドルから40倍以上も下落した。

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