半導体不足による自動車生産減、今年全世界で200万台、中国が約20%を占める

自動車総合情報サイトauto.gasgoo.comは、半導体供給不足が世界の自動車産業に及ぼす影響について、以下のような内容をまとめました。

データ予測会社AutoForecast Solutions(以下「AFS」)の最新データによれば、2023年8月20日までに、半導体チップの不足により、今年の世界自動車市場で累計約198.16万台の減産が行われました。この中で、中国市場の減少台数は変わらず38.91万台であり、全体の約19.6%に相当します。

AFSのグローバル自動車予測担当副社長のSam Fiorani氏は、「半導体供給不足はまだ終息しておらず、歴史の舞台から退いていない」と述べました。AFSは年末までに世界の自動車生産台数が約240万台に上昇すると予測しています。

多国籍自動車製造会社Stellantisは、地政学的リスクの上昇や電気自動車の需要増加、自動車向けソフトウェアの充実に伴い、将来数年間で半導体供給が逼迫するリスクが「大幅に高まる」と予測しています。現在の半導体状況は「かなり改善している」としつつも、次の供給ボトルネックが「時間の問題」と述べました。Stellantisは2030年までに100億ユーロ(112億ドル)を投資し、各種半導体の供給を確保する計画です。

フォルクスワーゲングループも、戦略的に重要な一部のチップが不足していると認識し、NXP、インフィニオン、ルネサスなどの半導体サプライヤー10社から直接チップ調達を始めています。

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