国内最大のワイヤーハーネスサプライヤーが生産停止を発表、自動車業界は冬に逆戻り

ニュース配信プラットフォームの「今日頭条」(以下は「Toutiao」)によると、上海での感染拡大に伴い、ますます多くの自動車メーカーやサプライヤーが影響を受けている。国内最大のワイヤーハーネスメーカーでAptiv PLC(旧Delphi Automotive PLC)傘下の安波福電気系統有限公司(以下は「安波福」)はこのほど、上海工場の生産を一部一時停止し、従業員を自宅で隔離させると発表した。

これについて安波福の広報担当者は、現時点では自社の工場は完全に停止しておらず、一部のハイリスクと思われる従業員が自宅で隔離しているに過ぎないとし、これまでに十分な生産準備があったため、当面は供給に大きな影響は出ないと述べた。

1995年に設立された安波福は、現在国内最大のワイヤーハーネスサプライヤーで、テスラ、上汽VW、上汽GM、一汽VWなど多くのOEMが提携パートナーとなっており、全国に複数の生産拠点があり、今回影響を受けた工場は上海市嘉定区にある。

自動車用ワイヤーハーネスは、自動車の中では目立たない部品であるが、それは自動車の信頼性、機能性、安全性などに直接影響を及ぼしており、自動車電気通信ネットワークのコア部品である。

Toutiaoによると、防疫措置や部品調達難など多くの要因の影響を受け、SAIC(上汽グループ)も3月31日、上海にある一部工場の生産を一時停止すると発表したが、再開時期についてはまだ正確な情報は出ていない。

すでに感染症の影響で操業を停止していたテスラは、3月28日から4日間程度で上海工場を再び閉鎖した。上汽GMも浦東地区の閉鎖管理により、工場内で厳格な防疫措置を導入しており、今後状況次第で操業停止の可能性はあるという。

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