6月7日、中国のSNS「Weibo（微博）」に、広東省のIPアドレスを持つ「方程豹汽車（Fang Cheng Bao）」という公式アカウントが公開された。これは、BYDのFブランドであると推測されているが、BYDは公式にはまだ発表していない。

　BYDは、既に「王朝」、「海洋」、「DENZA（騰勢）」、「仰望」というブランドに続き、新しいブランド「F」を発表する予定である。この「方程豹汽車」の公式アカウントが開設されたことで、BYDの5番目のブランド名が確立したことが示された。

　情報によれば、Fブランド初のモデルは、6月に正式にデビューする予定のフルサイズSUVであり、全長は5メートル前後、ホイールベースは約3メートルで、価格帯は40-60万元をカバーするとされている。

　「方程」という言葉は、中国で紀元前100年頃に書かれた「九章算術」の第八章「方程」に由来しており、「格子状に数を並べること」を意味する。なぜBYDがFブランドに「方程」という言葉を使用しているのかは明確ではない。

　最近、中国の地場メーカーは自社ブランドや製品に意味深そうな名前を付ける傾向がある（注）。これは、他のメーカーよりも文化的な教養があることをアピールするためかもしれない。しかし、今回BYDの「方程豹」という商標は少し力を入りすぎているように感じられる。

注：例えば、BYDのハイエンドブランド「仰望」、長城汽車の「珈琲」や「檸檬」、吉利汽車の「極氪」や「幾何」など、どれも自動車ブランドとして違和感があると指定されている。