恒大汽車、3ヵ月の突貫工事で初モデルのラインオフを目指す

 先週から「3カ月間頑張って、天津工場で恒馳の初ラインオフを目指せ」の赤い横断幕は、恒大汽車天津工場のオフィスビルの入り口に掲げられている。

 恒大汽車はいま、初モデル「恒馳5」のラインオフを全力で進めている。同社は10月11日、天津の生産拠点で戦略提携パートナー大会を開き、劉永灼総裁は会議で、3カ月間の突貫工事を開始しており、初モデルの恒馳5が来年初めに天津工場でラインオフすることを実現しなければならないと誓ったうえ、そのために上海、広州、深センなどからコア研究開発チーム、技術エリートは援軍として天津に集めており、天津工場はすでに中国一流ハイエンドスマート工場に改造されていると述べた。

 一部の報道によると、恒大集団はこのほど、恒大汽車本社、天津工場、生産製造センター、グローバル研究院など複数の傘下組織における33人の中高級幹部にかかわる人事異動を行った。グループパートナーの協力と支援により、恒大汽車は最大の決意と努力で初モデルの量産目標を実現しようとしている。

 一方、天津工場の従業員によると、工場の全設備がすべて通電されるのは最短でも年末になりそうで、一部の工事は2カ月までかかる。工場の現状では、設備を組み立てている作業場もあれば、空っぽなところや、地面がきちんとできていない作業場もある。天津工場は今のところ初モデルラインオフの唯一の希望であるものの、進捗からすれば、3ヵ月では無理との見方がある。

 ここ数日、恒大汽車の天津工場がサプライヤーへの支払いを滞っているため、生産ラインの改造工事が止まっており、2022年初め恒馳5のラインオフができそうにないとの噂が流れている。

 また、恒大汽車の内部の従業員が明らかにしたところによると、同社9月の賃金はまだ払っていない。10月から多くの従業員が休暇を取っている。ただし、会社は社会保険と最低保障賃金2000元を支給している。


参考記事:https://www.d1ev.com/news/qiye/159135https://www.d1ev.com/news/qiye/158639

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