ハイエンドEVメーカーの高合汽車(HiPhi)、大規模な人員削減を検討中か

最近、新興自動車メーカーの高合汽車(HiPhi)の従業員と名乗る人が求人サイトで、同社が大規模な人員削減を検討中であることを暴露しています。この人員削減は全体で20%、特定の部門では50%に達し、かなりの規模で行われる見込みで、一部の部門では従業員の半数を削減することが示唆されています。

高合汽車は、新興電気自動車メーカーで、高級スマートEVブランド「HiPHi X」、「HiPHi Y」、「HiPHi Z」の3車種を販売しています。

最初は、高合汽車は設立当初からハイエンドEV戦略を採用し、HiPHi XとHiPHi Zの販売価格はどちらも60万元以上でした。しかし、高価格設定が市場で期待されたほど成功せず、販売台数は限られていました。2021年の年間販売台数は4237台で、2022年には4349台となりました。

そのため、高合汽車は2021年7月にHiPHi Yを発売し、価格を30~40万元に引き下げました。販売台数は増加し、2022年8月と9月には千台を突破しましたが、ライバルのNIO(蔚来)ES6の販売台数が7896台に達するなど、まだ競争力に差がある状況です。高合汽車は9月、HiPhi Z都市版を発表し、価格を10万元ほど引き下げたにも関わらず、HiPhi Zの販売台数は154台、HiPhi Xの販売台数は25台にとどまりました。

高合汽車のリストラの噂に対して、メディアは同社にコメントを求めましたが、高合汽車側は「大規模な人員削減の情報は誤った情報で、今回の措置は通常の人事手続きに該当する」と回答しました。

最近、JD(京東)、アリババ、百度などの大手インターネット企業が大規模なリストラを実施しましたが、最初にネット上で噂が広まり、後で公式に「デマ」であると否定されるケースが多かったものの、最終的に大規模なリストラが実際に行われました。今回高合汽車の大規模リストラが事実であるかどうかは確認されていませんが、風のないところに波は立たないということです。

リストラの最大の理由はコスト削減であり、高合汽車の販売台数の低迷から、人件費削減の必要性があることは明白です。

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