5月の乗用車市場は減速傾向に回帰、テスラは新エネ車市場で首位奪還

6月8日、乗連会(乗用車市場情報連席会)は5月の乗用車生産販売台数を発表した。データによると、5月の狭義の乗用車生産台数は157万6000台で、前年同期比2.6%減少し、狭義の乗用車卸売台数は同2.1%減(2019年同期比4%増)の160万6000台にとどまった。これを見ると、乗用車市場は5月から過去数ヵ月間続いた低い前年ベース効果に終止符を打ち、減速傾向に回帰している。

5月の狭義の乗用車小売台数は同比1%増の162万3000台であった。5月に乗用車の小売台数が卸売台数を上回ったのは、メーカーの在庫減少を示している。最も直接的な原因は車載チップの供給不足によるものである。

乗連会は、チップ不足が伝統的なガソリン車に与える影響がより大きいと見ている。市場全体が減速傾向に戻っているなかで、新エネルギー車は依然として高い成長を示している。5月の新エネルギー乗用車卸売台数は前年同月比174.2%増の19万6000台であった。うち、テスラ、BYD、上汽GM五菱、SAIC(上汽)の5月の新エネルギー車卸売台数はいずれも1万台を超えた。うち、テスラは輸出の1万1527台を含めて3万3463台(うちModel Y=1万2728台)を出荷して、新エネルギー車市場の一位を奪還した。

上記メーカーのほか、NIO、Xpeng(小鵬)などの新興メーカーも良好なパフォーマンスを示している。主要合弁メーカーのうち、VWは合弁系新エネルギー車の48%のシェアを占めた。日系はHEVが主流で、これらの製品はチップ不足の影響が大きいものの、5月のHEV乗用車卸売販売台数は前年同月比81%増の4万7000台であった。

1-5月の乗用車卸売台数は前年同期比38.8%増の828万台で、2019年同期からほぼ横ばいであった。

1-5月の乗用車小売台数は前年同期比38.1%増の836万4000台で、2011年以来の最高の伸び率を維持している。これは一方では低い前年ベースによるものであり、他方では新エネルギー自動車の高い成長率がもたらした牽引効果によるものでもある。


参考記事:https://auto.gasgoo.com/news/202106/9I70258444C110.shtml

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