Pony.ai、米政府と提携、自動運転の実用化へ

 Pony.aiはこのほど、カリフォルニア州フリーモント市政府と提携し、現地でPonyPilot自動運転タクシーサービスを開放することで合意したと発表した。このサービスは主にフリーモント市のAmtrak-ACE駅から市役所、市発展サービスセンターエリアに集中しており、この多忙な道路の交通需要を満たすことが目的の一つだ。

 2018年12月、Pony.aiはPonyPilot自動運転モビリティ事業を発表し、広州市、北京市、Irvine(米南カリフォルニア州)で相次いでテスト走行と試験運営を実施した。フリーモント市が運営エリアに名を連ねたことで、Pony.aiはグローバルで自動運転サービスを提供する能力がさらに強化された。今回の提携は、Pony.aiとフリーモント市がスマートシティ構築に向けた重要な一歩となる。PonyPilotアプリで、フリーモントのユーザーはPony.aiの無人車を呼び寄せることができる。これらの無人車には、Pony.aiが独自に開発した全スタック式自動運転システムが搭載されており、複雑な都市の道路事情にも対応できる。

 Pony.aiの共同創業者兼最高経営責任者(CEO)の彭軍氏は、長期的に見ると、同社は単なるコミュニティ内の移動課題を解決するだけでなく、将来的にはスマートシティの建設にも貢献しなければならないと述べた。

 2019年3月、フリーモント市は「フリーモント·モビリティ·アクション·プラン」(The Fremont Mobility Action Plan)を通じて、地域の交通渋滞の現状を緩和し、2040年までに、自家用車による通勤を73%から50%に引き下げることを目指している。PonyPilotの自動運転サービスは、増加しつつある同地域のモビリティニーズに対応し、目標達成を可能にする選択肢の一つになる。


参考記事:https://auto.gasgoo.com/news/202003/6I70161754C601.shtml

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