中国自動車ブランド、2023年にタイ市場でシェア倍増、電気自動車販売で8割を制覇

 2月1日の日経新聞によれば、タイの乗用車と商用車の合計販売台数は775,780台であり、前年比9%減少しました。日本車のタイ新車市場におけるシェアは2023年に8割を下回り、一方で中国のシェアは11%と2.2倍に増加し、日本の自動車メーカーの市場地位を弱体化させています。

 また、Autolife Thailandの発表によると、2023年にはタイの純電気自動車の販売台数が7.63万台を超え、前年比6.66万台急増し、前年比7.8倍となりました。純電気自動車の販売台数に占める割合は12%に上昇しました。

 中国ブランド全体では、タイの電気自動車販売台数の約80%を占めていますが、日本ブランドのシェアは1%に満たないと報じられています。

 タイの売れ筋電気自動車トップ10のうち、テスラのModel 3とModel Yを除くすべてが中国ブランドであり、市場シェアは約80%であり、BYDが販売台数王となっています。BYDは昨年、タイ市場で約30,000台を販売し、市場シェアは4%近くに達しました。また、長城汽車は今年1月からタイで電気自動車を生産し、SAIC(上海汽車集団)傘下のMG(名爵)も今年末までにタイで生産を開始する予定です。

 中国自動車メーカーは、タイの電気自動車の普及を推進し続ける見込みで、2023年にはBYD、Chery(奇瑞)、広汽AION、長安が相次いでタイ工場の建設計画を発表し、電気自動車の生産を準備しています。タイのトップニュースによれば、2024年から2025年にかけて、タイは電気自動車の完成車輸入に対する関税を40%以下に引き下げ、価格が700万バーツ以下の電気自動車については、消費税率を8%から2%に引き下げる予定です。また、タイに生産拠点を構える自動車メーカーは補助金を申請できるようになり、政府は電気自動車向けの支援策を相次いで打ち出しています。

 国際市場において、中国の自動車メーカーの発展ぶりが目覚ましく、市場シェアが拡大し続けていることは、中国の自動車産業の国際競争力と影響力が高まり続けていることを示しています。

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