Xpengのユーザーが都市スマート運転支援機能の未実現に対して集団でクレーム

 最近、Xpeng P5 P版のユーザーは集団でクレームを出し、Xpengが虚偽の宣伝を行ったと主張しています。自動車関連の苦情サイトによると、その主な原因はXpeng P5 P版のユーザーが車を購入してから1年以上が経っても、当初の公式宣伝にあったスマート運転支援機能を利用できなかったことです。この状況は以前の公式宣伝と一致しておらず、多くのユーザーが不満を抱いています。

 Xpeng P5 P版の2022モデルには「NVIDIA Xavier運転支援チップ」が搭載され、13台のカメラ、12台の超音波センサー、5台のミリ波レーダー、2台のLiDARが装備されています。公式によれば、このモデルは都市NGP(XpengのNOA)スマートナビゲーション運転支援機能(注1)に対応しており、都市NGP機能は段階的に提供される予定でした。しかし、現時点では北京、上海、広州、深セン、仏山など一部の都市でしか試験的に利用可能であり、多くのユーザーが住んでいる都市ではこの機能が利用できません(注2)。

 Xpeng P5 P版はXpengが初めてLiDARを搭載したモデルで、さらに「世界初のLiDAR搭載車」の名を掲げていました。その最大の売りは「スマートナビゲーション運転支援機能(NOA)」、特に都市部の一般道路でも使えるスマート運転支援機能です。Xpeng P5 P版の販売価格は、通常のXpeng P5と数万元の差があるが、多くのユーザーがこの機能を重視してP版を購入しました。

 あるユーザーは「E版(LiDARなし)かP版(LiDARあり)かで悩んだ結果、販売店から都市部でも運転支援が使用できると勧められ、数万円を足してP版を選んだ」と振り返りました。ハードウェアの価格では、P版はE版より1万元余り多く、さらに3万元の都市NGPソフトウェアの費用を加えると、P版とE版のモデル価格の差は4万元近くになります。

 公式の宣伝が実現できないことに対して、あるユーザーはXpengのサポートセンターに連絡しましたが、回答は未だに処理中であるとのことです。約2年間を経過しても状況は改善されておらず、ユーザーたちはXpengに都市NGP機能を提供できない場合、一般モデルとの価格差を返金してほしいと求めています。

注1:NOA(Navigation on Autopilot:ナビゲーション・オン・オートパイロット)は、L2+の運転支援システムの1種で、テスラのFSD(Full Self-Driving:完全自動運転)機能と類似しています。都市NOAは、複雑な都市交通において、自律的に停止、ハンドル操作、車線変更ができる支援システムの能力を著しく高めたものですが、人間のドライバーがハンドルを握り、運転を交代できる状態にしておく必要があります。

注2:実際、Xpeng P5 Pに搭載されているハードウェアとソフトウェアは高精度地図がカバーしている高速道路や限られた大都市でのNOAに対応しておりますが、高精度地図がカバーしていない都市では使えません。

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