BMWとテンセントがデジタル化提携、「テンセントスモールシーン」と「車載WeChat」BMW車に搭載へ

 7月27日、BMWとテンセントはデジタル化で提携し、車内デジタル化エコシステムの充実を共同で促進すると発表した。テンセントはBMWを支援し、中国の消費者に親しまれ、好まれるデジタルライフをBMW車に持ち込み、テンセントのエコロジー・ネットワークTAIにおける車載軽量アプリケーションフレームワーク「テンセントスモールシーン」と「車載WeChat」のBMW車での応用を推進し、より楽しく、便利で、安全で、贅沢なデジタル体験を提供する。

 BMWグループ大中華圏総裁兼最高経営責任者の高楽氏は、「中国では、デジタル化の発展と進化が非常に速く、将来性がある。BMWはデジタル化について明確な発展計画を持っており、BMWは顧客を中心とするデジタル化戦略を堅持し、システム統合能力と独自開発のコア技術により、業界を超えた開放・提携・革新を重視し、中国の顧客に高品質で日常生活とシームレスにつながる車内デジタルライフを享受させることに力を入れている。今回のテンセントのようなテクノロジー企業との提携は、その最たる例だ」と述べた。

 テンセントの高級執行副総裁で、クラウドとスマート産業事業群総裁の湯道生氏は、「BMWは国際的な高級車ブランドの中で最もイノベーション・スピリットに富んだ企業の一つで、常にモビリティのトレンドをリードし、先端技術を積極的に模索している。テンセントはデジタルパートナーとして、コンテンツ、サービス、ソーシャル分野でのエコロジーの優位性とAI、クラウドコンピューティング、5G、ビッグデータ分野での技術を結合し、BMWの中国デジタル化戦略を全面的に支援する」と述べた。

 「テンセントスモールシーン」はモビリティのために構築されたクラウド型車載軽量アプリケーションフレームワークで、スマホでお馴染みの「WeChatアプレット」を徐々に車に持ち込むことができる。クラウド側の更新に基づいており、ダウンロードしてインストールする必要がなく、音声インタラクションにも対応しており、運転環境下での使用習慣に適している。BMWとテンセントが提携した最初のセレクションシーンは年内に中国市場で発売される予定で、情報、グルメ、娯楽、外出、教育などをカバーし、今後より多くの実用的で面白い機能を追加する予定。

 「車載WeChat」は全音声インタラクティブ方式をサポートしており、ユーザーは安全運転の同時に、コミュニケーションを維持することができる。

 BMWとテンセントは近年、提携関係を強めている。2018年9月、BMWはテンセントと戦略的提携を行い、スマートモビリティサービスシステムを共同で推進し、テンセントのデジタル製品とサービスを、BMWの車載端末と携帯端末のデジタルプラットフォームとの統合を模索している。2019年7月、BMWとテンセントは再び提携し、BMWの「高性能データ駆動型開発プラットフォーム」を構築している。


参考記事:https://auto.gasgoo.com/news/202007/28I70200234C601.shtml

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