BYD、ハンガリーのセゲド市に新エネルギー車の完成車生産拠点建設を発表

 12月22日、BYDはハンガリーのセゲド市に新しいエネルギー自動車の完成車生産拠点を建設すると発表しました。

 BYDの公式によると、新しい生産拠点は、グローバルな先進的な技術設備と高度に自動化された生産プロセスを採用し、世界をリードする新エネルギー自動車の完成車製造基地を構築する計画です。

 近年、ハンガリーは外国投資を誘致するために優遇政策を導入しているため、中国の自動車メーカーにとってハンガリーがヨーロッパ市場への進出に最適な選択肢となっています。

 BYDはハンガリーに既にバス工場を所有しており、新しい工場はBYD(乗用車)の初のヨーロッパ工場となります。

 BYDは欧州に乗用車工場を建設する戦略を今年2月に明らかにしました。欧州に工場を構えることで、BYDは関税や物流などのコストを削減し、欧州市場の需要に柔軟に対応できる利点があります。このため、BYDは立地選定作業を進め、フランス、スペイン、ドイツなど複数の欧州諸国が興味を示していましたが、その中でフォード・モーターが売却を検討しているドイツの工場について交渉しているとも報じられました。しかし、BYDは他社の施設を引き継ぐよりも自社の工場建設を優先しているようです。

 BYDが投資している新しい工場は段階的に建設され、地元に数千の雇用が創出される見通しです。

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