神州レンタカーに新たな買い手が見つかり、SAICは19億香港ドルで約29%の株式を取得へ

 上海汽車集団(以下、「SAIC」)は7月2日、完全子会社の上海汽車香港投資有限公司(以下、「SAIC香港」)が神州優車股フェン有限公司(以下、「神州優車」)およびAmber Gem Holdings Limited(以下、「Amber Gem」)と「買収提案」を締結したと発表した。

 公開買付けの関連内容によると、SAIC香港は1株当たり3.1香港ドルで現金出資により神州優車とAmber Gemが保有する神州レンタカー有限公司(CAR Inc.)(以下、「神州レンタカー」)の株式最大613,377,424株を取得する。つまり、総コストは約19億香港ドルを超えない。最終取引数は実際の受渡株式数を基準とする。ちなみに、Amber Gemと神州優車は神州レンタカーの2大主要株主だ。

 SAICによると、神州レンタカーの株式取得は、SAICが「電動化、コネクテッド化、シェアリング化、グローバル化」へのビジネス・モデルチェンジを加速させ、「新モビリティ複合体」を構築するための積極的な措置だ。

 SAICが神州レンタカーに出資する前の6月1日、神州優車は北京汽車集団有限公司(以下、「BAIC」)と法的拘束力のない戦略的提携協定を締結した。戦略的提携協定によると、BAICは神州優車から最大4億5000万株の株式を取得する。これは同社が発表日に発行した株式総額の約21.26%に相当する。

 SAICが今回取得した神州レンタカーの株式総数は、後者の発行済み株式総額の約28.92%を占める。SAICは、BAICに代わって神州レンタカーの筆頭株主となる可能性がある。


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