A00クラスは10月の新エネルギー乗用車市場を支える

 乗連会(乗用車市場情報連席会)は11月9日、10月の全国乗用車生産販売データを発表した。

 10月の乗用車卸売販売台数は前年同月比8.7%増の207万2000台、前月比0.1%増だった。1-10月の卸売販売台数は前年同期比10.1%減の1518万7000台だった。

 10月の新エネルギー乗用車卸売販売台数は前年同月比119.8%増、前月比15.9%増の14万4000台を超えた。このうち、プラグインハイブリッドの卸売販売台数は同比58.6%増の2万3000台、電気自動車は同比137.2%増の12万1000台だった。

 過去2年間の純電気乗用車のクラス別市場を見ると、伸びは主にA00クラスが牽引していることがわかる。純電気乗用車に占めるA00クラスのシェアは、2016年の44%から17年には67%に上昇し、18年には48%に低下し、2019年通年では27%、2020年1-10月には30%と再び上昇し、とくに10月単月のA00クラス車のシェアは42%に2016年に近い水準に戻り、新エネルギー自動車の回復を後押しした。

 新エネルギー自動車の車種販売台数トップ10を見ると、上汽GM五菱の五菱宏光MINI EV、長城汽車のORA R1、奇瑞のeQ、SAICのCLEVER(科莱威)の4つのA00クラス純電気小型車がランクインした。このうち、五菱宏光MINI EVは9月に続きテスラModel 3を抜き、単月20,631台で首位を維持している。

 長城ORA R1の販売台数は引き続き上昇し、単月の販売台数は前年同月比287.5%増の6,269台となり、第3位となった。奇瑞eQは4,745台、SAICのCLEVERは3,054台で、5位と10位だった。

 10月の新エネルギー自動車市場は、A00クラスによって支えていると言っても過言ではない。理由については、乗連会幹事長の崔東樹は、「(MINI EVを例にとると)販売台数が急速に増加したのは、主に県や農村進出キャンペーンのチャンスをつかんだと思う。3万元未満の価格は従来の低速EV(安価で免許不要の中国独特の小型電動4輪)よりも低く、圧倒的な代替競争優位性を形成している」と述べた。

 また、10月に新エネルギー自動車の販売台数が1万台を超えたメーカーは4社ある。上汽GM五菱が29,711台、BYDが22,395台、SAIC(上汽)が12,785台、テスラ中国が12,143台だった。また、NIO(蔚来)、理想、Weltmeister(威馬)、Xpeng(小鵬)、Hozon(合衆)、LeapMotor(零跑)などの新勢力もシェアを拡大し続けている。


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