11月の乗用車市場、ガソリン車と新エネ車がともに前月比増加

12月8日の全国乗用車情報連席会(乗連会)の発表によると、11月の乗用車市場の小売台数は前年同月比26%増の208万台となり、前月比でも2.4%増加しました。今年の累計小売台数は前年比5.3%増の1,934.5万台です。

11月における乗用車小売は前月比小幅に増加し、冬季の到来とともに増加傾向を示しました。これは新エネルギー車の販売が前月比で増加し、旧排出基準「国6a」対応のガソリン車の在庫整理が重なった結果です。通常、年末セールの影響が縮小する傾向にある中、今年11月の自動車市場ではセールの効果が拡大し、ガソリン車と新エネルギー車がいずれも前月比で増加し、ターゲットを絞った買い増しセールや地方補助金により、自動車購入への潜在需要が一部顕在化しました。

11月の地場ブランドの小売は前年比31%増の115万台で、前月比でも1.8%増加しました。地場ブランドの国内小売シェアは同月55.3%で、前年同期比1.9ポイント増加し、2023年の地場ブランドの累計シェアは52%で、前年同期比4.7ポイント増加しました。

一方で、主要な外資系合弁ブランドの11月の小売台数は66万台で、前年同月比23%増、前月比3%減となりました。ドイツ系ブランドの小売シェアは18.7%で前年同月比0.4ポイント低下し、日系ブランドは15.5%で同0.2ポイント増加しました。米系ブランド市場の小売シェアは前年比1.5ポイント減の7.9%に達しました。

11月の新エネルギー車市場の小売台数は前年比39.8%増の84.1万台、前月比8.9%増です。今年に入ってからの累計小売台数は680.9万台で、前年比35.2%増加しています。

輸出においては、今年の自動車輸出は昨年末の強気な増加トレンドを継続し、11月の税関統計による自動車輸出は前年同月比41.6%増の52.4万台で、1-11月の関自動車輸出は前年同期比59.8%増の476.2万台でした。

一方で、乗連会統計に基づく11月の乗用車輸出台数は37.8万台で、前年同月比50%増、前月比3%減となりました。1-11月の乗用車輸出は前年同期比64%増の345万台で、そのうち新エネルギー乗用車の輸出は8.9万台で、前年同期比8%増、前月比21%減です。新エネルギー輸出の23.5%を占め、その内訳ではEVが89%、A0-A00級EVが53%を占めています。

同じく乗連会統計に基づく11月のメーカー別輸出TOP5は、BYDが30,629台、SAICが17,841台、テスラ中国が16,928台、IM Motor(智己)が4,800台、NETAが2,440台となりました。

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