Robotruckスタートアップ企業のTusimple、ナスダックから自主上場廃止へ

自動運転トラック企業のTusimple(図森未来)は、1月17日に発表した声明で、ナスダック証券取引所から自主的に上場廃止し、また米証券取引委員会(SEC)への登録も終了することを明らかにしました。

Tusimpleは今後、1月29日に米証券取引委員会で登録を抹消する予定であり、ナスダックでの最終取引日は2月7日になる見込みです。

この発表を受け、Tusimpleの株価は50%以上急落し、35セントまで下落しました。

当初、Tusimpleは「Robotruck第1株」の栄光に包まれていましたが、2021年4月に鐘を鳴らした際、発行価格は1株当たり40ドルでした。株価は一時的に1株当たり最高79ドルまで急騰し、時価総額は178.54億ドルに達しました。

今は3年も経たないうちに、繁栄は幕引き、にぎやかさが尽きた後はただため息をつくばかりです。

Tusimpleは2015年に設立された、市場で最初に登場した自動運転トラック輸送のスタートアップ企業の1つです。最先端テック企業のオーラを頭に載せたものの、Tusimpleは赤字が続いていました。最新の決算によると、2023年第3四半期の粗損失は50万ドル、研究開発投資は1.64億ドル、販売・市場費用は8370万ドル、営業損失は2.486億ドル、AEBITDAの調整後損失は1.918億ドルでした。

また、Tusimpleは上場以来、米規制当局の審査経営陣の混乱、リストラ・再編などを経て、Tusimpleは挫折してきました。

2023年6月、Tusimpleは日本市場への参入を発表し、日本の東名高速道路で自動運転のテストを開始しました。

同時に、Tusimpleは中国上海市で浦東新区の全国初となる運転者なしのコネクテッドカー道路テストナンバープレートを取得し、洋山深水港及び物流園区、東海大橋などの指定公開道路でL4自動運転重量トラックの「全無人化テスト」を実施することを許可されました。

Tusimpleは、米国市場の不確実性よりも、アジア太平洋地域における自動運転貨物市場への政策奨励の方が可能性があると考えています。

Tusimpleの今後の活路は日本や中国などのアジア地域にあると考えられますが、その前提条件としては量産が先行することが必要です。

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