VW、上半期の販売台数は目標の10%しか達成せず、電動化戦略は多難な船出

 フォルクスワーゲン(以下は「VW」)の「ID.3」と「ID.4」モデルは欧州市場で発売されるとすぐに人気を集めたが、中国市場ではVWの電気自動車が消費者の人気を集めるには程遠い。一汽VWの「ID.」シリーズが低調なほか、同社が現在発売している「ID.4X」と「ID.6X」の2車種も、6月の販売台数は約5600台にとどまっている。テスラのModel 3などのヒットモデルに敵わないだけでなく、地場メーカーのBYDやEVベンチャーと比べても、販売規模は大きく後れを取っている。

 上汽グループの関係者によると、EVとして市場におけるVWのID.シリーズの認知度は現時点では高くない。VWブランドが長年消費者に与えてきた保守的な印象のほか、VWの中国合弁会社2社は、電気自動車の普及にそれほど積極的ではない。次に、VWがIDシリーズに導入した「代理店制」販売方式は、理論的に見れば、末端価格の安定とディーラーの在庫問題を解决できるが、実際の運用面から見れば、ディーラーにとって、電気自動車より売りやすいガソリン車を売りたいというジレンマを直面している。第三に、現在、中国の消費者は、実用性か新鮮感かの2極化したニーズに基づいて電気自動車を選んでいる。VWのID.シリーズは実用性では極められておらず、新鮮な感覚を味わえるかというと、特にこれに長けるわけではなく、若者の人気を集めるのが難しい。


参考記事:https://www.yicai.com/news/101115525.html

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